手塚作品

ガンダムの魅力がわからない、というあなたへのご紹介!

ガンダムの魅力がわからない?
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こんにちは!ウチの部屋へようこそ!

今回は、僕が大きな影響を受けた作品「ガンダム」についてです。

その魅力とは?何でまた見たくなるのか?

そして、その魅力がわからない、という方に向けて、お話します。

今回は、1979年4月3日に放送を開始した「機動戦士ガンダム」に絞ってお話します。

一番最初、という意味で、これをファーストガンダム、あるいは単にファースト、呼ぶこともあります。

ここから様々な派生作品が生まれていくのですが、物語、ドラマの構造はこのファーストガンダムを雛形としているものが多いですね。

この作品をいくつかの観点から、僕なりの解釈をお伝えしていきます。

それでは、「ガンダムの魅力がわからない、というあなたへのご紹介!」

行ってみましょう!

 

ガンダムは魅力的なストーリー!

1979年といえば、まだまだアニメーション作品が、その地位を確立できない頃。

アニメは子供の見るものだ、という価値観が普通でした。

大人がアニメを見ていたら、何で子供の真似事してるんだ、的な見方をされていた、というのは言い過ぎでしょうか?

テレビで放送されるアニメがまだ「マンガ」と呼ばれる頃です。

ガンダムは、ロボットマンガとして世に送り出されることになります。

当時から見ても、世界観、設定、ストーリーなど、当時の作品とは一線を画していました。

その当時の「マンガ」、ことにロボットマンガと呼ばれる一連の作品は、正義の味方と悪の組織に分かれて戦いあう、という非常にわかりやすいカタチでした。

例えば、こんな感じに始まります…

ある日突然、どこからともなく現れた、世界征服を企む悪の組織。

主人公の、元気で熱血タイプの少年と、その仲間たちは、襲撃を受け、逃げ惑い、傷つき、追い詰められてしまいます。

そうすると、これまたどこからともなく、救いの手が現れます。

そうです!主人公ロボットの登場です!

初めて乗り込むスーパーロボット、なのになぜか、巧みに操縦をこなし、ピンチを脱出!

一気に形勢逆転です!逆に敵ロボットを追い詰めます。

ここでそうです!必殺技です!

喰らえ! ○○○ビィィィーーーームッ!!

ドカーン!!

辛くも敵を倒すことができたのでした。

…という王道パターンが存在していました。

これは、「王道」というほどで、多くのファンが好むものではないでしょうか?

かく言う僕も、大好きな展開です(笑)

そして、数多くの名作が生まれたことも紛れもない事実です。

しかし、どこかで「漠然とした疑問」を感じてはいなかったでしょうか。

これに答えるものとして、ガンダムの登場は、ある意味では必然性の産物だったのかもしれません。

 

ガンダム世界の魅力的キャラクターたち!

ホワイトベースの仲間たちです。

真ん中で立っている少年が、アムロ・レイ。本編の主人公です。

今でいう、陰キャです(笑)

ホワイトベースとは、主人公側の母艦、運命を共にする宇宙船の名前です。

この少年、少女たちが中心となり、ドラマが展開していきます。

十五少年漂流記、という作品はご存知でしょうか?

戦争という荒波の中で、この船に取り残された仲間たちが、出会った当初は反発し合い、争ったりするうちに次第に絆を深めていく、という展開はよく似ていると思います。

一番右にいるのが、艦長のブライト・ノア
知らない方からすると意外かもしれませんが、当時19歳です。

この中では、いわゆる軍人はブライトただ一人

素人ばかりが集まって、生き延びることができるものだろうか?
しかも、19歳のブライトが、中心メンバーの中では最年長。
(ここにはいませんが一人だけ、同年代のキャラクターがいます…)

このメンバーのぶつかり合い、せめぎ合いに感情移入してしまうのです。

また、この仲間たちと戦うことになるのが、赤い彗星のシャアです。

ホワイトベース、アムロたちの組織が、地球連邦軍

シャアが属するのがジオン軍です。

2つの国家の戦争の中で、その渦に巻き込まれていくキャラクターたちに知らず知らずに感情移入してしまい…

次第に、立体的に、目の前に立ち上がってくるように感じるのです。

そして、この二大イデオロギーの対立を軸にストーリーは進んでいくのです。

 

ガンダムが示す未来とは

近未来、地球の人口が増えすぎたために、その維持が困難になってきた時代。

人類は、その活路を宇宙に求めました。

地球と月との引力によって、安定した軌道が確保できる場所、ラグランジュポイントに、 スペースコロニーと呼ばれる宇宙基地を作ることにしました。

ここでは、スペースコロニーが自転することによって、地球のように引力を発生させることが出来ます。

人々はそこで自給自足の生活を営み、子を産み、育て、そして死んでいくようになった…というのがざっくりとした、時代背景、世界観です。

スペースコロニーはそれぞれ独自に治安体系を構築し、自治を執り行う、共同体となっていきます。

しかし、この移民政策は地球連邦政府による強制的なものであり、地球に住む特権階級の富裕層が地球を私物化し、コロニーに住む人々を支配しているとの不満が高まっていきます。

宇宙移民者、スペースノイドたちの中に地球に対し反旗を翻すものが現れます。

地球から最も遠い、月の裏側に位置するスペースコロニー、これをサイド3(スリー)といいます。

このサイド3が、ジオン公国を名乗り、地球に対し独立戦争を開始します。

普通に考えれば、大人と子供のケンカです。

当然のことながら、ジオンが勝てるわけがない…

という、地球側、地球連邦軍の目論見は大きく外れることになります。

 

魅力あるリアルな設定の世界観

物騒な話ですが、今の時代でいえば、世界をリードする超大国に、その人口も国力も何十分の一にしか過ぎない小国家が、ガチで喧嘩を仕掛けるみたいなものです。

しかし、ジオン軍には秘策があったのです。

それは、スペースコロニーひとつ、それ自体を巨大な質量兵器に見立て、地球へと落下させる、という恐るべき作戦でした。

そして、この作戦に使用されたものが2つあります。

それが、「ミノフスキー粒子」「モビルスーツ」です。

現代における、チャフ、と呼ばれるものをご存知でしょうか?

これは、細かいアルミニウムを中心にした金属粒子です。

これを大気中に散布すると、電波が乱反射することでレーダーをかく乱し、有視界による戦闘になる、というものです。

「ミノフスキー粒子」はこの性質を持ち、開戦当初、地球連邦軍宇宙艦隊は大混乱に陥ります。

当然、ジオン軍も同様の条件となるわけですが、この状況下でも戦況を覆すことのできる兵器を、秘かに開発していました。

それが「モビルスーツ」です。

ジオン軍はコロニーを地球連邦軍総司令部、難攻不落の要塞、南米のジャブローへと落下させる作戦に、この2つを用いました。

いわば同士とも言えるコロニー移民者を毒ガス兵器で大量虐殺したジオン軍に、連邦軍はなすすべもなく、コロニーを奪われ、地球へと落とされてしまいます。

しかし、連邦軍の必死の迎撃によりコロニーは3つに崩壊、その軌道を変え、最大の残塊はオーストラリア北西部、シドニーに落着します。

この局地戦を、一週間戦争と呼ばれます。

ジャブローの破壊に失敗したジオン軍は、再びコロニーを奪取すべく、サイド5、ルウムへと進撃します。

これを迎え撃つ地球連邦軍ン軍の戦力差は3倍

この宙域の名を冠した、後に、ルウム戦役と呼ばれる戦いの中盤で投入された、ジオン軍モビルスーツザクにより、連邦軍宇宙艦隊はほぼ壊滅、大敗します。

さらには、地球連邦軍宇宙艦隊総司令官であるレビル将軍を捕虜にされてしまうのです。

ここまでの圧倒的な勝利を後ろ盾として、ジオン軍連邦軍に休戦条約の締結を迫ります。

しかし、これは事実上の降伏勧告であり、連邦軍は窮地に立たされます。

これを覆す出来事が起こります。

連邦軍は、その特殊部隊により、レビル将軍の救出に成功するのです。

難を脱したレビル将軍は、今にも条約を結ばんとする地球連邦政府の高官を前にこう演説します。

ジオンに兵なし!降伏してはならない!

こうして、条約は破棄、戦争の継続が決定したものの、ともに戦力を大きく疲弊した両軍は膠着状態に陥り、戦局は泥沼化

この半年余りの戦争で、110億にまで増えた人類の総人口の、約半分を失うことになるのです。

後に、「一年戦争」と呼ばれる戦争の経緯です。

…というところまでが、第一話の前までに起こった出来事である、と設定されているのです。

 

絡み合い、変わりゆくキャラクターたち!

主人公のアムロは、陰キャの機械オタク。

年齢は14歳で、父と母とは事実離婚状態。

しかも、その父もろくに帰宅しないという有様。

このいかにも主人公ぽくない根暗な少年を、ドラマの中心に据えてしまうのです。

この作品をアムロの成長の物語、と捉えることもできます。

引きこもりの少年が、徐々に外の社会とのつながりを作っていく過程を描いた、挑戦の物語としてです。

 

ガンダムという作品が残したもの

お台場には、今は別のガンダムが建っています。

最近では、また別のガンダム立像が上海に建造されたそうです。

後述のガンダムのプラモデル、ガンプラにおいては、「ガンダムベース」として、ガンプラ販売拠点が、ここお台場と福岡、
期間限定で名古屋と京都と、日本でも4か所に展開しています。

また、海外では、中国、韓国、台湾に幅広く展開、更にベトナムにも新規オープンしていくそうです。


ガンプラも魅力的!

ガンダムという作品を語るうえで、コレは外せない、というファンの方も多いのではないでしょうか。

そう、ガンプラです。

ガンダムが世に登場して程なく、生まれたガンダムのプラモデル。

2019年には、誕生40周年を迎えたそうです。

画面に映るロボットが、立体物として、しかも、自分の手の中で徐々に形作られていく…

ごっこ遊びがメインだった当時の子供たちにとっては、まさに一大ムーブメント!

ファンにとってはこの熱狂的な状態も、後に監督の富野由悠季さんは、

「ガンダムという、いち作品のファンのボルテージが高かったのは事実。しかし、世間を騒がせるほどのものではありませんでした」

といった主旨の発言をされています。

 

魅力的な派生作品群

機動戦士ガンダムには、様々な派生作品が存在します。

監督、原作者である、富野由悠季さんが直接関わり生まれたもの。

ガンダム作品のファンが今度は作り手側に回り、スタッフ、キャストとして制作されたもの。

更にその作品に触れた世代が新たに生み出した、いわば、ファーストの孫ともいえるような作品。

こうして、ガンダムは綿々と受け継がれていく作品なのです。

 

わからないよ!という方へ:まとめ

上のイラストはファーストガンダムの終幕を象徴する2枚です。

ファンならば知らない人はいない、と断言してもよいと思います。

最初から活躍し続けた機体もついに破壊されるほどの強力な敵が現れるのです。

パイロットは宿命のライバル、シャア・アズナブル

ジオン最後の最強のモビルアーマー、ジオングと対峙するのです。

戦った先に、二人が目にするものは?

わからないあなたも一歩踏み出していただければ嬉しいです。

今回は、「ガンダムの魅力がわからない、というあなたへのご紹介!」というタイトルでお話させていただきました。

ここまでお読みいただきありがとうございました。

「君は、生き延びることが出来るか?」