こんにちは!ウチの部屋へようこそ!
皆さんはカラオケには行きますか?
歌っていると、調子のいい日や悪い日があると思いますが、「今日は何か変だぞ?」と感じることはありませんか?
急に声が出にくくなったり、音が上手く取れなくなったり、喉がヒリヒリし始めたり…
今回は、『カラオケに行ったはいいものの、3,4曲目で声が出なくなっちゃった』という方におすすめの内容です。
『カラオケで声が枯れるのは何故?ヨガから気付いたの声の枯れない方法!』と題しまして、何で声が枯れるのか?そして、何の接点も無さそうな「ヨガとの関係」についてお話したいと思います。
それでは、行ってみましょう!
声が枯れる理由とは?
ここでは、声が枯れてしまう理由と、どうしたら声が枯れにくくなるのか?ということに焦点を当ててお話したいと思います。
そのキーワードが腹式呼吸です。
声の枯れる理由がこちら!
闇雲に大きい声、特に高い音の声を出そうと力んで頑張るほど、声は簡単に枯れてしまいます。
声がつぶれる、という言い方もしますね。
実感しずらいことではあるのですが、体的には意識をしないと高い声は喉の奥の方が閉じてしまいどんどん声は出にくくなってしまいます。
それでも強引に吐く息、呼気を通そうとすると声帯や喉の粘膜を傷めてしまいます。
ドアを閉じようと力んでいても、強い風が勢い良く吹けばドアはちょっとだけ開く。
それを繰り返していたら、ドアが壊れてしまいますよね。
僕の体感としては、息と声帯の動きはこんなイメージで考えています。
この時にドアのスキマは狭くても、細く長い息をコントロールして吐くことが出来ればより楽に声が出せると思いませんか?
或いはドアを固めるのではなくリラックス出来たら…
お察しの方もいらっしゃると思いますが、この『ドア』というのがいわゆる声帯です。
声が枯れる時の首周りの筋肉の緊張
いつもいつもカラオケに行く度声が枯れてしまっていた僕は、何故かということを振り返って考えました。
すると、このようなことに気付きました。
声が出なくなる時には決まって、首、肩、胸周りの筋肉をガチガチに緊張させ、無理矢理に息を強く通してしまいます。
こうすると、大きい声、高い声が出しやすいからです。
しかし、声を出す筋肉はとても小さく繊細です。
力んでしまうとこの仕組みを簡単に壊してしまいます。
声帯が傷ついたり、荒れてしまったり、裂けてしまったりしている状態です。
普段から使わない状態を急に作ってしまうからです。
この喉周りの筋肉群は細かく小さな動きに長けている反面、長時間の強い運動には適していません。
繊細ゆえに一度傷めてしまうとなかなか治らなくなり、クセになってしまいます。
なかなか治らない、という方がもしいたら一度専門医に診てもらうのもいいかもしれません。
声が枯れることと胸式呼吸の関係
また、ボイストレーニングの本から得た知識を自分の体に置き換えて観察してみました。
胸式呼吸での発声では、喉や胸の周りの筋肉を緊張させてしまう為にこれと近いことが起きます。
吸って吐く、という動作と一緒に声を作る準備、響かせ共鳴させる準備をしなくてはならない為、胸から上の負担や注意が増えてしまいます。
それを短時間で繰り返すので、喉周りの筋肉の負荷が極端に増えます。
その結果、声帯や喉の内側の粘膜などにダメージを受けてしまうのです。
- 早く走れないないにも拘らず、首に縄をかけられて引っ張りまわされたら当然転びますよね?
- しかもそのまま引っ張り続けられたら擦りむいたり、打撲、骨折なんてことも考えられますよね?
喉の奥や上半身、胸式呼吸ではこのようなことが起こっているのだと思っています。
レントゲンなんかで直接見られませんから、これはあくまで僕の体感ベースのお話です。
声が枯れる経験からの対処法
何とかならないか、と考え色々調べてみたものの、やはり基本に返り腹式呼吸を見直す、という結論に至りました。
呼吸という息を通す役割は腹部に任せ、声を作る形は喉周りの筋肉に分担させるように、考え方や体の使い方の意識を変えてみたところ、喉が痛くて声が枯れてしまうということは随分減りました。
僕は腹式呼吸を意識すること、上体をリラックスさせることで、声が枯れる頻度は随分と減ったように感じています。
それでも声が枯れることはありますが、以前のようになかなか治らないということは無くなりました。
このように腹式呼吸であれば、喉の周りの筋肉の負担を軽減出来るように感じます。
このためにも腹式呼吸が有効だと感じています。
声と腹式呼吸の関係について
ここで、腹式呼吸と聞いてあなたは何を思い浮かべますか?
- 腹式呼吸と言えば、発声練習でやるやつしょ!
- 演劇部とか応援団がやってるやつ!
- やり方だって知ってるよ!
こういう方は多くいらっしゃると思います。
しかし、歌う時や日常から腹式呼吸を意識してやっている、という方は少ないのではないでしょうか?
そもそもプロの歌手や俳優でもない限り、そんな機会も少ないと思います。
知っていたとしても、実際に腹式呼吸を意識していると本当に疲れます。日常生活で行っている楽な呼吸と違うからです。
日常の呼吸法は先ほどの胸式呼吸と言われるもので、息を吸うときに胸が膨らむ呼吸です。
無意識に日常からこの胸式呼吸をしている時間が多いため、これを歌う時にもしてしまっているのです。
ヨガと発声の似た感覚
ここからは、ヨガについて少しお伝えします。
僕は趣味として2年ほどヨガをしています。
ヨガでは背骨に呼吸を通す、体中に呼吸をめぐらせる、という言い方をしますが、このために有効なのが深い呼吸のできる腹式呼吸です。
声を出すことに共通するのが、この腹式呼吸ではないかと思っています。
またヨガでは、「肩はリラックス」「首を長く」「細く長く呼吸」ということが心がけることでもあり、ここも意識すると楽に声が出るように感じます。
実際にカラオケで歌っていて息が苦しい時に、お腹、体の使い方がヨガに似ているかも?と気づきました。
ヨガの呼吸は腹式呼吸
ヨガのポーズを取る時によく言われるのが、
- 肩はリラックス
- 深い呼吸を意識して
- 全身に呼吸ををめぐらせて
これをヨガのポーズの最中にいつも意識しています。
歌っていて苦しい時に、ふとこの言葉を思い出すことがありました。
そこで、いつものヨガの時の体の感じを思い返して…
「肩はリラックス、深い呼吸、呼吸は全身に…」
これを試してみたところ、すーっと息が通るように感じ、お腹に息がたくさん入って来るのを感じました。
そこで改めてヨガの時のことを順番に辿ってみました。
ゆっくりと息を吐いては吸って、肩はリラックス、深く吸い込む、というヨガの呼吸のルーティーンに戻った時に、いつもの声と出る感じが変わったように感じました。
これを準備運動でやってみたところ、いつもよりもずっと楽に歌うことが出来ました。
また、声も枯れず長時間歌い続けることも出来たのです。
歌う前の準備運動はこちら!
僕はたまたま、ヨガによる自分の体を観察する癖があった為にこのことに気付くことが出来ました。
呼吸を深く変えてみたり、肩が緊張していないか、リラックスしているかどうかなどです。
この為に「このままで声を出し続けていたら壊れるな」ということを早めに察知出来るようにもなった気がします。
たとえ深い呼吸の腹式呼吸をしていても、喉周りに必要以上に力が入っていては痛めてしまうこともあると思います。
そんな時には上体のリラックスが必要になってきます。特に、肩回りや胸周りの筋肉の脱力です。
こんな時に、僕はこのような準備運動をしています。
- まずはじめに両足に均等に体重をかけ、足の幅は腰の幅程度開いてまっすぐに立ちます
- この立った姿勢から腰から前側に体を徐々に折り曲げ、深い前屈のポーズを取り、上体を揺らして深く2~3度呼吸をします
- 膝は少し曲げて、首、肩の力を抜くようにします
- 上体がリラックスしていればオッケーです
- ここから、深い呼吸を5~10回ほど繰り返します
- この時に腰の後ろ側の左右が膨らむようになれば、しっかり腹式呼吸が出来ています
- 最後の吐く息が終わったところで、ゆっくりと息を吸いながら背骨を一本ずつ上体を起こし、頭が最後になるように体を起こします
- 頭が上から吊られているような感覚です
- ここで深呼吸を2~3度繰り返すと、上体がリラックスしていると思います
この準備運動で、僕は声が枯れることが少なくなりました。
一度やってみてもらえれば効果を実感して頂けると思います。
声が枯れそうな時こそリラックス
もっともっとという風にテンションが上がって、高い声や大きい声を出そうとした時に声が枯れてしまいます。
その時の声は自分の体の中にこもってしまい、外に出ていかず自分の内側に響いていることが往々にしてあります。
そのために大きい声が出ていると自分では感じますが、聞いているほうからは残念ながら「うるさい」「苦しそう」と聞こえてしまっているようです。
実際に僕が自分の歌を録音して聞いてみたところ、まさにこのように感じました。
しかも、この歌い方では喉を傷めてしまいやすいのです。
リラックスして深い呼吸をすることで、
- 声の響きが良くなり、声量が大きくなる
- 脱力して喉が絞まっていない為、心地よい声になる
- 音程が安定する
このような効果にも期待できます。
声が枯れない為に:まとめ
楽しいはずのカラオケで、ちょっと無理してしまっただけで、声が枯れてしまうのは本当につらいですよね。
今回は、「カラオケで声が枯れるのは何故?ヨガから気付いたの声の枯れない方法!」と題して、
- 何故声が枯れるのか
- その時に僕が感じていたこと
- 声が枯れる前の簡単な準備運動
についてお話させて頂きました。
楽しいカラオケライフのお役に立てれば幸いです。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。